沖縄支部所属会員の皆様新年おめでとうございます。
良いお年をお迎えの事と思います。酉年大いに跳びましょう。
新年に当たり、元に戻り考えていること、
お伝えしたいことを述べてみたいと思います。

simanaka

一般社団法人日本産業カウンセラー協会
副会長 島仲ルミ子(支部相談役)

沖縄支部の誕生

日本産業カウンセラー協会の歴史は養成講座やテキストなどでもご承知の通りですが、今日は沖縄支部の誕生とこれまでの事について、少し触れてみたいと思います。
沖縄における産業カウンセラー養成講座が始まったのは平成4年。28名(1期生)でスタート。翌年には22名の会員で沖縄分会という組織ができました。当時、労働事務次官を退官なさった、(故)藤縄正勝会長のご指導のもと産業カウンセリングの裾野を広げるという趣旨で20名の小グループの分会が誕生し、沖縄も分会として認められました。

SKM_C30816122714570

 

沖縄での養成講座は当初(社)日本経営協会九州本部が主催。開講するあたって、当時の琉球大学の新里里春先生のご協力をはじめ、前会長で当時事務局長だった安藤一重さんのご指導を得ながら、私は事務局を預かる事になりました。そして開講3年目には募集から運営全般をする事になりました。

当時から、産業カウンセラーの資格は取ったものの、どう資格を生かしていいのかわからないという状況が多くありました。しかし、全国の皆さんの熱心な学習を目の当たりにすると、産業カウンセラーの在り方が見えてくるのではないかと想い、2000年に沖縄で全国大会を実施することにしました。一昨年に開催した沖縄での全国大会の15年も前の話です。もちろん、2000年も2015年の全国大会も沖縄支部会員の大きな和でもって大成功することができたのは言うまでもありません。

wel-01 wel-rumigreet2 tarally

▲2000年の全国大会の模様

ここで改めて、2000年の全国大会について書き留めておきたいと思います。
実は当時、全国大会を実施するに当たって条件がありました。

①沖縄から協会本部へ理事を出すこと
➁会員を100名にして分会から部会へ昇格すること・・・などでした。

それをクリアするため、養成講座修了者に電話をかけ、入会と会費を納めるお願いをしました。結果なんとか100名の会員を集め部会に昇格。そして2004年には沖縄支部に昇格し順調なスタートとなりました。

SKM_C30816122715340

▲支部開設を記念して行われた琉球新報の記事


支部昇格にあたっては記念講演と祝賀会を開催しました。当時の行政や経済界のトップの方々に多数ご参加の栄を賜った事で、沖縄支部の未来をイメージできるような気持ちが沸いてきたことを覚えています。

 

協会の事業展開について

 

協会はこれまでの活動のあり方から大きく舵を切ることが求められています。そんな中ではありますが、多くの課題を抱えながらも準備が進んでいると感じています。

①人口の減少による、団塊の世代が定年を迎え、必然的に産業カウンセラ-養成講座の受講者も減ってきています。産業カウンセラー養成講座をもっと学びやすくという視点に立って検討が進められています。

②実技指導者の育成は全支部統一した指導体制で認定するシステムに変更になりつつありますが・・・未来は未定です。希望を言えば、各支部でのOJT(人材育成の大事な人間関係、チームワーク、先輩として指導する事で磨かれる人材育成)などの視点が反映されることを望みます。

③国家資格のキャリアコンサルタントの名称が独占され、我が協会も国家資格のキャリアコンサルタントの育成競争というビジネスの世界に巻き込まれ厳しい状況です。

④会員として活動するための「ロードマップ」ですが、現在、協会本部で専門性をどのように進めるか?案作りをしているところです。今後、総会で会員にお披露目し、了解を取るとの事で進めています。

 

沖縄支部の課題とこれからの展開

1.産業カウンセラーの専門性を活かし産業カウンセリングのプロ集団として、活躍するビジョンをもつ。

2.自分磨き

 ①産業カウンセラーとしての企画力「市場の開拓と社会への付加価値を」

 ②産業カウンセラーとしての営業力「組織・人的ネットワークを活かす」

 ③産業カウンセラーとしての専門性「ここはお任せという分野を」

 ④プロとして専門スキルを堅持しつつ、「ソーシャルスキル、プレゼンテーションスキルファシリテータスキルのトレーニング等他」

⑤個人から集団へというグループをマネジメントできる人材になること。

 

企業や職場、地域や学校、病院など勤労者の現場はそれぞれに人の問題を多く抱えていると思います。

 

3.会員の建設的なご意見を:

 

 組織が成り立つには、お互いのコミュニケーション、情報提供などの発言、提案、意見、加えてボランティア精神が必要です。ぜひそれらを発揮してほしいと思います。できるだけ多くの会員がフェイスtoフェイスのコミュニケーションを取って、横のつながりで絆を深めましょう。

 「こういうことを考えているけど、どう?」

 「こういうことでお手伝いしたいけど・・!」などなど。

人の考えていること、想い、夢などに良い、悪い、正しい、間違っている等と考えずに思いを語りましょう。

結びに

協会は私たち会員の活動によって支えられ、社会の認知も高まり大きな期待が寄せられています。産業カウンセラー協会の会員で良かったと感じて頂ける会員活動を展開して行ければと思う次第です。

 

ますます必要とされる私たち産業カウンセラーはさらに“志”を高くもってミッションを果たす活動を熱意で持って共に歩みましょう。

【今日もいい航海ができた】と言える日々にしていきましょう。今年も「good Luck!」